超音波検査とは
超音波検査の仕組み
超音波検査は、調べたい部位の皮膚に専用のゼリーを塗り、プローブ(超音波探触子)を当てることで体内の状態を可視化する検査方法です。プローブから発せられる超音波は、臓器に当たって反射する波と、そのまま透過する波の2種類があり、これらの違いを機械が計算し、リアルタイムでモニターに映し出します。
超音波検査の安全性とメリット
X線検査とは異なり、超音波検査には放射線被ばくのリスクがありません。そのため、胎児の健康チェックにも使用されるほど安全性が高く、痛みや不快感をほとんど伴わない検査です。また、検査時に使用するゼリーは、医療用に開発された体に優しい成分で作られているため、皮膚への影響を気にすることなく安心して受けられます。
超音波検査で分かること
検査時間は心臓が約20分、ほかの部位は約10分と短時間で終了します。X線やCTスキャンでは捉えにくい臓器の状態や病変の有無、さらに血流や臓器の動きまでリアルタイムで観察できるため、体の健康状態を詳細に把握するのに非常に役立ちます。
超音波検査は、消化器系や心臓、頸動脈など様々な部位のチェックに活用される、負担の少ない検査方法です。
進行性肝疾患の早期発見に
対応!
最新の超音波診断装置「ARIETTA 65LELV」導入
当院では、肝臓の健康状態をより正確に評価するために、最新の超音波診断装置「ARIETTA 65LELV」を導入しております。
脂肪肝や肝硬変は、初期の段階では自覚症状が少なく、気づかないうちに進行してしまうことがあります。「ARIETTA 65LELV」の導入により、これまでよりも精度の高い診断が可能です。
「最近、健康診断で肝機能異常を指摘された」「お酒をよく飲む」「生活習慣が気になる」という方は、一度超音波検査を受けましょう。
特徴1. 肝脂肪化の程度を
評価する【iATT】搭載
肝脂肪化の程度を精密に評価できる【iATT】機能が搭載されています。この機能により、肝臓の脂肪蓄積度を高精度で測定でき、肝脂肪の早期発見や治療効果の評価が可能となります。
特徴2. 肝繊維化の総合的な
評価が可能
肝繊維化の状態を総合的に評価できる優れた機能を備えています。従来の検査方法に加え、超音波を用いた肝臓の硬さの測定により、肝繊維化の進行具合を精密に把握できます。この検査は、非侵襲的で痛みもなく、繊維化の早期段階から治療の進行状況まで幅広く対応できるため、肝疾患の適切な管理に大いに役立ちます。
特徴3. MASHのような
進行性肝疾患の把握にも対応
近年、脂肪肝に加え、肥満、耐糖能異常、高血圧、高中性脂肪血症、低HDL血症のいずれかを併発している代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD: Metabolic Dysfunction Associated Steatotic Liver Disease)が注目されています。中でも、代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH:Metabolic Associated Steatohepatitis)は、脂肪肝から炎症や線維化を伴い肝硬変や肝がんなどに進行するリスクがあり、その診断が重要視されています。当院の「ARIETTA 65LELV」では、MASHの評価にも対応しています。肝臓の状態を包括的に診断することで、脂肪肝や肝炎から進行した肝疾患のリスクを早期に察知できます。これにより、肝疾患の進行を抑制するための治療方針を迅速に立てることができ、患者様の健康維持に貢献します。
腹部超音波検査(腹部エコー)
腹部超音波検査(腹部エコー)とは
腹部超音波検査(腹部エコー)は、超音波を用いて肝臓・胆のう・膵臓・腎臓・脾臓などの腹部臓器の状態をリアルタイムで観察する検査です。放射線を使用しないため被ばくのリスクがなく、安全かつ痛みのない検査として、多くの方に実施されています。
腹部エコーで分かること
腹部超音波検査では、以下のような疾患や異常を発見することができます。
- 脂肪肝や肝硬変などの肝臓疾患
- 胆石や胆のうポリープなどの胆のう疾患
- 膵炎や膵腫瘍などの膵臓疾患
- 腎結石や腎嚢胞などの腎臓疾患
- 脾臓の肥大や異常
- 腹部の腫瘍や血流異常の有無
腹部エコーのメリット
- 痛みや副作用がなく、身体に優しい
- リアルタイムで臓器の状態や血流の異常を確認可能
- X線検査やCTでは見えにくい軟部組織の異常を発見しやすい
こんな症状がある方は
腹部エコーをおすすめします
- 腹痛や背中の痛みが続いている
- お腹の張りや膨満感が気になる
- 食欲が低下している、または体重が急に減少した
- 便秘や下痢を繰り返している
- 健康診断で肝機能異常を指摘された
腹部超音波検査は、病気の早期発見に重要な役割を果たします。自覚症状が少ないうちに検査を受けることで、重篤な疾患のリスクを回避することが可能です。気になる症状がある方は、お早めに検査を受けることをおすすめします。
当院では、最新の超音波診断装置を導入し、より精度の高い診断を実施しています。腹部エコー検査をご希望の方は、お気軽にご相談ください。
腹部エコーは、胃腸の空気の有無・皮下脂肪や内臓脂肪により、臓器が見えづらい場合があります。特に膵臓は胃の裏側にあるために、見え方に個人差が大きいです。見づらかった場合は、必要に応じてCTやMRIをお勧めしております。当院では、井土ヶ谷脳神経外科・内科 頭痛・めまい・しびれクリニック様(https://www.idogaya-nouge.com/)と連携し、CTやMRIを施行した後、画像を送付してもらい当院で説明を行っております。
心臓超音波検査(心エコー)
心臓超音波検査(心エコー)とは
心臓超音波検査(心エコー)は、超音波を使って心臓の動きや形状、血流の状態をリアルタイムで観察する検査です。レントゲンやCTとは異なり、放射線を使用しないため、被ばくの心配がなく、安全かつ痛みのない検査として広く実施されています。
心エコーで分かること
心臓の動きや構造、血流の異常を詳細に評価できるため、以下のような心疾患の早期発見・診断に役立ちます。
- 心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患
- 心不全や心筋症による心臓のポンプ機能の低下
- 心臓弁膜症(弁の狭窄や逆流)
- 心膜炎や心嚢水貯留などの心膜の異常
- 先天性心疾患(生まれつきの心臓の異常)
- 血栓(血のかたまり)や腫瘍の有無
心エコーのメリット
- 非侵襲的(体に負担が少ない)で安全な検査
- リアルタイムで心臓の動きを観察できる
- 血流の状態を詳細に評価し、心臓病の早期発見が可能
- 薬の効果や治療の進行状況を確認することにも有効
こんな症状がある方は
心エコー検査をおすすめします
- 胸の痛みや圧迫感がある
- 動悸や息切れが頻繁に起こる
- 手足や顔のむくみが気になる
- めまいや失神を経験したことがある
- 高血圧や糖尿病などの持病があり、心疾患のリスクが高い
- 健康診断でBNPやproBNPの高値を指摘された
- 健康診断のレントゲンで心拡大や心電図で異常を指摘された
心臓の病気は、初期段階では自覚症状が少ないことが多く、早期発見が重要です。特に高血圧や糖尿病、高コレステロール血症のある方は、定期的な検査をおすすめします。
当院では最新の超音波診断装置を導入し、精度の高い心エコー検査を実施しています。心臓の健康が気になる方や、他院で精密検査を勧められた方は、お気軽にご相談ください。
頸動脈超音波検査(頸動脈エコー)
頸動脈超音波検査(頸動脈エコー)とは
頸動脈超音波検査(頸動脈エコー)は、首にある頸動脈の血流状態や動脈硬化の進行度をリアルタイムで観察できる検査です。超音波を使用するため、放射線による被ばくリスクがなく、安全かつ痛みのない検査として、脳梗塞や心血管疾患の予防に役立ちます。
頸動脈エコーで分かること
- 動脈硬化の進行度(血管の厚みやプラークの有無)
- 血管の狭窄や閉塞の程度(脳梗塞のリスク評価)
- 血流の異常(血管が詰まりやすい状態かどうか)
- 高血圧・糖尿病・脂質異常症が血管に与える影響
頸動脈は、全身の血管の中でも動脈硬化の進行が早く現れる部位であり、頸動脈の状態を調べることで、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを予測することができます。
頸動脈エコーのメリット
- 脳梗塞、心筋梗塞のリスクを事前に把握できる
- 非侵襲的(体に負担が少ない)で、安全かつ短時間で検査可能
- 高血圧、糖尿病、脂質異常症を持つ方の血管健康チェックに最適
- 定期的な検査で動脈硬化の進行をモニタリングできる
こんな症状がある方は
頸動脈エコーをおすすめします
- めまいや立ちくらみが頻繁に起こる
- 頭がぼーっとすることが多い
- 片側の手足が一時的にしびれることがある
- 一時的に視野が欠ける、または見えづらくなることがある
- 動脈硬化が進行しやすい高血圧・糖尿病・脂質異常症の持病がある
動脈硬化は自覚症状がないまま進行し、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす原因となるため、早期発見が重要です。
当院では、最新の超音波診断装置を導入し、頸動脈の健康状態を詳しく評価しています。動脈硬化のリスクが気になる方や、健康診断で異常を指摘された方は、お早めに検査を受けることをおすすめします。
甲状腺超音波検査(甲状腺エコー)
甲状腺超音波検査(甲状腺エコー)とは
甲状腺超音波検査(甲状腺エコー)は、首の前側にある甲状腺の大きさや形、内部の異常を超音波で観察する検査です。超音波を使用するため、放射線の影響がなく、安全かつ痛みのない検査として幅広い年代の方に実施されています。
甲状腺エコーで分わかること
- 甲状腺の腫れ(甲状腺腫)やしこり(結節・腫瘍)の有無
- 甲状腺内部の構造異常(嚢胞・腫瘍の性状評価)
- 甲状腺機能異常の兆候(バセドウ病・橋本病などの自己免疫疾患)
- 甲状腺がんの可能性(悪性か良性かの診断補助)
甲状腺の異常はホルモンバランスの乱れや全身の代謝に影響を及ぼすため、早期発見・早期治療が重要です。
甲状腺エコーのメリット
- 痛みや被ばくの心配がなく、安全に検査が可能
- しこりや腫れを詳細に評価し、がんの早期発見につながる
- ホルモン異常による体調不良の原因を特定できる
- 短時間で終了し、負担が少ない
こんな症状がある方は
甲状腺エコーをおすすめします
- 首の前側が腫れている、またはしこりがある
- 声がかすれる、飲み込みにくさを感じる
- 急に体重が増減しやすくなった
- 疲れやすく、倦怠感が続く
- 動悸や発汗が増えた、または寒がりになった
- 家族に甲状腺疾患の人がいる
甲状腺の異常は自覚症状がないまま進行することも多いため、定期的な検査が推奨されます。特に女性は甲状腺疾患のリスクが高いため、健康診断と併せて検査を受けることをおすすめします。
当院では最新の超音波診断装置を導入し、甲状腺の健康状態を詳しくチェックしています。首の腫れやホルモンバランスの乱れが気になる方は、お気軽にご相談ください。
表在(リンパ節など触知できる腫瘍)超音波検査(表在エコー)
表在(リンパ節など触知できる腫瘍)超音波検査(表在エコー)とは
表在超音波検査(表在エコー)は、体表近くにあるリンパ節や腫瘍、しこりなどを超音波で観察し、その大きさや形、内部の異常を確認する検査です。超音波を使用するため、放射線の影響がなく、痛みも伴わない安全な検査として、幅広い年代の方に適用されています。
表在エコーで分かること
- 触診で確認できるリンパ節や腫瘍の有無
- 腫瘍の大きさ、形、内部の構造(良性・悪性の可能性)
- リンパ節の腫れや異常の兆候(感染症、がんの転移など)
- しこりや腫瘍が引き起こす周囲の組織への影響
表在部分に現れる異常は、早期に発見することで、早期治療につながる可能性が高いため、早期の検査が重要です。
表在エコーのメリット
- 放射線を使用せず、安全に検査が可能
- しこりや腫瘍の大きさ、形、性質を詳細に評価し、早期発見が可能
- 触診で気になる腫瘍の有無を確認し、さらに詳しく調べることができる
- 短時間で検査が終了し、負担が少ない
こんな症状がある方は
表在エコーをおすすめします
- 首や脇の下、腹部にしこりや腫れを感じる
- 触ってみて腫れているリンパ節がある
- しこりの大きさが気になる、または変化を感じる
- 疲れやすく、体調不良が続く
- 不明な原因で体重が減少した
- 既往歴にがんや感染症がある、または家族にがん歴がある
表在部分に異常が現れることも多いため、定期的な検査を受けることが推奨されます。特にがんや感染症のリスクが高い場合、早期発見が治療の鍵となります。
当院では最新の超音波診断装置を導入し、リンパ節やしこり、腫瘍の状態を詳しくチェックしています。気になる症状がある方は、ぜひご相談ください。
下肢血管超音波検査(下肢血管エコー)
下肢血管超音波検査(下肢血管エコー)とは
下肢血管超音波検査(下肢血管エコー)は、足の血管の状態を超音波を使用して観察し、血流の異常や血管の詰まり、拡張などを確認する検査です。超音波を使用するため、放射線の影響がなく、安全で痛みもないため、幅広い年代の方に実施されています。
下肢血管エコーで分かること
- 下肢の血管に詰まりや狭窄がないか(動脈硬化、静脈瘤など)
- 血流の異常や逆流(深部静脈血栓症、静脈の血流不全)
- 血管の拡張や肥厚、異常の有無
- 下肢の浮腫や痛みの原因となる血管の問題の特定
下肢血管の異常は、血流を悪化させ、さらなる病気や症状を引き起こす可能性があるため、早期に発見し適切な治療を行うことが重要です。
下肢血管エコーのメリット
- 放射線を使用せず、安全で痛みのない検査
- 血管の状態や血流の異常を詳細に評価でき、早期発見に役立つ
- 血栓症や静脈瘤の早期診断をサポート
- 短時間で終了し、負担が少ない検査
こんな症状がある方は
下肢血管エコーをおすすめします
- 足にむくみや痛み、重だるさを感じる
- 足の色が変わったり、皮膚に変化が見られる
- 長時間立っていると足に違和感を感じる
- 足の血管が膨らんでいる、または目立つ
- 以前に血栓症や静脈瘤を診断されたことがある
- 家族に動脈硬化や静脈疾患の人がいる
下肢の血管に異常がある場合、放置しておくと症状が悪化する可能性があります。定期的な検査を受けることで、健康状態を把握し、早期治療に繋げることができます。
当院では最新の超音波診断装置を導入し、下肢血管の健康状態を詳しくチェックしています。足のむくみや痛みが気になる方は、お気軽にご相談ください。
検査のご予約
「最近体調がすぐれない」「健康診断で精密検査が必要と言われた」などの理由で超音波検査をご希望の方は、まずは診察をさせてもらいますのでご来院ください。診察の結果、必要な検査を一緒に考えます。当院でエコーを一度している方は、事前にお電話での予約も可能です。
当日の予約状況や診察の流れ、患者様の食事状況によっては、即日検査を受けていただける場合もあります。さらに、医師が「速やかな検査が必要」と判断した場合は、予約の有無に関係なく、当日に検査を実施することがありますので、あらかじめご了承ください。
検査当日の流れ
Step1検査当日の準備
午前に受ける場合
腹部エコーをご希望の方は、朝食を摂らずにご来院ください。ジュースや牛乳などの飲み物も避けてください。水やお茶などの水分摂取は問題ありません。腹部以外の部位の方は特に制限はありません。
午後に受ける場合
腹部エコーを受ける方は、午前9時までに通常の半分程度の朝食を摂取し、それ以降の食事は控えてください。水やお茶などの水分摂取は可能です。腹部以外の部位の方は特に制限はありません。
Step2ご来院
予約時間より少し余裕をもってご来院いただき、受付にお越しください。検査部位をすぐに露出できるよう、ワンピースなどの着脱しにくい服装は避けることをおすすめします。頚動脈エコーや甲状腺エコーをご希望の方は、首にエコーを当てますのでタートルネックの服は避けてきてください。
Step3検査の実施
検査時間はおよそ10~20分です。診察台に横になり、技師の指示に従ってください。
腹部や心臓、頸動脈など、検査部位によって向きを変えていただき、服を少し上げて、検査する部位を露出していただきます。
超音波の伝達を良くするためにゼリーを塗布し、プローブ(超音波機器)を当てながら検査を行います。
より詳細に観察するため、お腹を軽く押さえたり、体勢を変えていただく場合があります。
Step4検査結果の説明
検査終了後、診察室にてモニターを見ながら結果を説明します。異常が確認された場合は、医師が今後の治療方針について説明し、ご納得いただいた上で治療計画を決定します。
Step5会計
診察が終わりましたら、受付にて検査費用をお支払いください。薬の処方がある場合は、処方箋をお渡しします。
検査費用
1割負担 | 3割負担 | |
---|---|---|
腹部エコー | 530円 | 1,590円 |
心エコー | 880円 | 2,640円 |
頸動脈エコー | 500円 | 1,500円 |
甲状腺エコー | 350円 | 1,050円 |
表在エコー | 350円 | 1,050円 |
下肢血管エコー | 600円 | 1,800円 |
腫瘍が疑われるときは血流評価を行い、良性か悪性かを判定します。その際はドップラー加算として、1割負担で150円、3割負担で450円割増しになることがあります。別途、診察代金が追加されます。
薬剤などを使う場合、別途費用が追加される場合があります。
よくある質問
超音波検査は身体に影響を与えますか?
超音波検査は、安全性が高く、身体にダメージを与えることはありません。超音波とは、人間の耳には聞こえない高周波の音波のことで、特に液体や固体を通過しやすく、骨や結石などの硬い組織に反射する性質を持っています。この特性を利用し、体内の状態を画像化するのが超音波検査です。
医療で使用される超音波は、一般的に1MHz~100MHzの範囲であり、身体に害を及ぼさないことが科学的に証明されています。そのため、胎児の発育を確認する妊婦健診でも広く利用されており、安全性が確立された検査法の一つです。
腹部エコー検査前の食事制限は必要ですか?
腹部エコー(超音波)検査では、肝臓・胆のう・膵臓・脾臓などの消化器を観察します。食事を摂ると胃に内容物が溜まり、膵臓などの臓器の確認が難しくなります。また、胆のうは食事の消化に伴い胆汁を分泌し、収縮するため、胆石やポリープの有無を適切に評価することが困難になります。
そのため、腹部エコー検査を受ける際は、通常6時間以上の絶食が推奨されます。ただし、水や白湯の摂取は問題ない場合が多いため、詳細は医師の指示に従ってください。
検査時に使用されるゼリーの成分は何ですか?
超音波検査では、プローブ(超音波を送受信する機器)と皮膚の間にゼリーを塗ることで、超音波の伝達をスムーズにし、より鮮明な画像を得ることができます。このゼリーは主に水分やグリセリンを成分としており、医療用の安全な製品が使用されるため、肌が敏感な方でも安心して検査を受けることができます。
また、服に付着しても問題なく、簡単に拭き取ることができるため、安心して検査を受けられます。もしゼリーを使用しない場合、超音波が皮膚で反射しやすくなり、正確な診断ができなくなるため、適切な検査のためにも重要な役割を果たしています。
当院の検査体制
当院では最新の超音波診断装置を導入し、超音波技師による腹部以外の超音波検査も可能です。非常勤にて超音波専門医も検査を実施しております。
腹部超音波検査は、平日・土曜午前は予約制で、火曜午前は横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター内科 超音波専門医の三輪治生医師が検査を担当します。三輪治生医師は、横浜市すい臓がん早期診断プロジェクト(https://www.city.yokohama.lg.jp/kenko-iryo-fukushi/kenko-iryo/iryo/gan/taisaku/20230427.html)に参加施設の一つである横浜市立大学附属市民総合医療センターの責任者であります。膵臓癌のスペシャリストです。膵臓が心配な方は、ぜひ三輪治生医師のエコー検査をお勧めいたします。
5月からは検査枠を拡充し、毎週金曜午後で当院の経験豊富な超音波技師が頚動脈、甲状腺、心臓、腹部、表在(リンパ節など触知できる腫瘍)、下肢血管の検査を担当します。